6月1日の日記

2011年5月31日
ああ、ええと、、、
やっぱり書くことなんか何もないな。
今日は早く帰ってきたので、こういうときには酒の力を借りず
たまには何かまともなことでも一つ書いてみようと思ったのだが、
書くことなど何一つとして思い浮かばない。
今日一日を振り返ってみる。
「ビロウな話で恐縮ですが……」から2時間にわたり延々語られた、
広告代理店H勤務のNさんの壮絶極まる糞尿譚を思い出す。
それを上手く書いて、ここで披露するというのはどうか、、、?
いや、それは無理だな。
オレでは明らかに力不足だ。
Nさんの口から語られた壮大な悲劇を、
書き言葉で再現する才などオレにはない。
、、、しかし、今書いてみて改めて感じたが、
「ビロウ」という日本語もナンだな。
こんな形容動詞(名詞か?)、一体どれだけの人が必要としているのだろう?
少なくともオレは一度もこんな言葉使ったことないぞ。
漢字が分からないのでカタカナで「ビロウ」と書いてみたとき、
なんとも隠微なその感じから、そういう思いが頭をよぎった。
しかし、ネットで調べてみて「ビロウ」とは漢字で「尾籠」と書くと知り、
少し印象も変わった。
考えてみれば、
真面目な席でシモ関係の話をしなければならないときなどに、
枕詞としてスッと差し込めば、語り手としての品位が保たれるものかもしれない。
こんなことを書くと若い方々は、
「そもそも真面目な席でシモ関係の話はしないだろうが!」
とツッコミを入れたくなるのかもしれませんが、
そんなことはけっしてありません。
いずれ分かるかと思いますが、ある程度歳を食えば場所や相手を選ばず、
そんな話ばかりするようになるのです。
まあ、そう考えると「ビロウ=尾籠」という言葉のニーズも意外と高く、
若いうちに使いこなせるようになっていれば、かなりカッコいいのだと思う。
さっきもいったが、残念ながらオレは一度も使ったことがない。

、、、ああ、しかし、やはり書くことなど何もないな。
書くことがある人というのは、概して悩んでいる人だと思う。
皆さんおおいに悩んでいらっしゃる。
オレの場合それほど幸せでもないし、客観的にみて
自分が悩むべき状況にあるという自覚はある。
2週間先に予定を入れると、
それまでオレは生きているのだろうか、、、と本気で考えてしまうし、
朝は概して悪夢に起こされる。
しかし、散々苦しむには苦しむがどうも悩むことは苦手で、
悩みそうになると自分以外の何者かが憑依してしまう体質のようなのだ。
これまでにもいろいろな人間がオレに憑依した。
一例を挙げると、
横山やすし、田岡一雄、ジョン・レノン、阿Q、戦意喪失癖のつく前のボブ・サップ、エドはるみ、パタリロ、柄谷行人、エルビス、村西徹、三島由紀夫、鶏……
昨日もまたそうであった。
出版社の人間に呼び出されて、オレは新橋へと向かった。
悪いのは完全にオレである。言い訳のしようがない。
逃げ場のない状況に、オレは自らを追い込んでいたのだ。
新橋に着いたオレは、これから迎える修羅場に備え、
心を落ち着かせるために、SL広場の喫煙所でタバコを吸っていた。
今度ばかりはホントにヤバイぞ、オレはこれからどうなるんだ……、とそんなことを考えていたとき、背後の宝くじ売り場から、朗々たる歌声が聴こえてきた。

♪~ドリームジャンボーー、宝くじサンオクエーン
♪~ドリームジャンボーー、宝くじサンオクエーン

その瞬間、オレに西田敏行扮するドリームジャンボ大王が乗り移った。

ワレこそは王者のなかの王者也。
カエサルであれナポレオンであれ、ワレの前ではみんなひれ伏す。
ワレこそは美しき野獣にして、狂乱の大魔王、そして
ワレこそは、人類の救世主ドリームジャンボ大王也。

そういうわけで、オレはドリームジャンボ大王になり、
その後の難局をまったくものともせずに乗り切ったのである。
ドリームジャンボ大王からすれば、オレのちっぽけな苦悩など屁でもない。

悩まれている方に「頑張れ」といっても仕方ないと聞く。
それと同じように、オレの悩みへの対処法をここで書いても全然参考にはならないのだと思う。
まあ、やっぱり今日は書くことなど何もないということだな。

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